和田屋の納車整備!(*`ε´*)ノ
- 2016.02.18 Thursday
- 17:35
まずはBetaやSHERCOなどの外車は箱入りで届きます。
いつもコレを運送屋のトラックから運ちゃんと2人で
ソイヤっと人力で下ろすワケですが、、、、
届いたらソッコーで開封して車体を組み上げます、、、。
ジャジャーーーン、、、と。
皆様のバイクはこんな状態で海外からドンブラコしてるワケですね、ハイ。
んで、諸事情により車種が変わりますがw
和田屋内で納車整備開始……、、、、、
モデル車両は2016年モデルRR2T250です!
昨年モデルと比べると赤いっすねーーーー、赤い赤い!(*`ε´*)ノ
一番の変更点はコレ、青いキャップにご注目。
電子制御分離給油の「オイルインジェクション」のリザーバータンクっす。
サイドカバー内にギリギリに収まっておりまして、、、、
エアクリーナーボックスの容積には影響を及ぼしていなさそう…。
写真暗いですけど、この中にオイルポンプも設置されてます。
エアフィルター手前の青いカプラーがぼんやり見えるのがそうです。
レーサーといえば混合給油…っていう常識を覆したマシンっすねぇ〜(*`ε´*)ノ
そーいえばついにRR2Tシリーズの、
2016年Racingモデルが発表されましたねー。
オイルインジェクションがついて3万円アップしたSTDに比べ、
こちらRacingはノーオイルインジェクション、、、つまり混合給油です。
それがないからか、、、、なんと価格は2015モデル据え置き1,170,000円。
STDに比べ前後サスが上級版(今年からマルゾッキからザックスに変更)、
パワーマップを2種類に切り替えられるダブルマッピングCDI、
あとはハンドガードがついてたり、
レッドやブラックにアルマイト処理されてたり、、、
デカールがカッチョよかったり、
フロントアクスルにクイックリリースピンがついてたり、、、、
まあ、よく一番の違いは前後サス…っつったりしますが、
和田ぽん的には一番のRacingの利点はダブルマッピングCDIじゃないかと、、、
個人的には思っちょります。
2015年モデルのRacingはチーム員の「高い資産」にご購入頂いているので、
コースでも何回か乗せてもらいましたが、、、、
このダブルマッピングのマイルドなほう、、、
スイッチに「雨マーク」が書いてあるマディ用マイルドセッティングなんですが、
コレがむっちゃ乗りやすく、ドライだろーがなんだろーが、
全部コレでいーんじゃねーか的な、、、。
サスペンションもSTDに比べ、さらにもう一段階良んですが、
STDのサスも相当に良いので、
やはり一番いいなー、思うパーツはこのCDIっすね。
後付けでSTDにもつかないのかなーと思ったけど、
CDIからベツモノなのでムリな様子…。
2,3年前のRR2Tより、最近のRR2T250は
さらに低〜中速トルクがグワッと来る感じになってる気がしまして、
和田ぽん的にはコース状況によってはパワフル過ぎて気を使う場面もチラホラ、、、。
2016年同士を比べて試乗した感じでは2Tだと300のほうが
トルクが太くて安心感がありましたねー。
2013だったか2014だったかの時は逆に300が恐怖だったっすけど。
15&16の250は回そうとすると、
思った以上のパワーが出過ぎる時があるってのが和田ぽんの印象…だったんだけど、
逆に2st乗り慣れていないライダーが乗ったりすると、
そこまでも回さないからか、「250のほうが怖くなかった」
なんて声もあり、ライダーそれぞれなのかなー。
RR2Tの排気デバイスの作動スプリングは、
某K○Mのオプションスプリングが流用出来る…ってのは
エンデューロなライダーでは割と有名なお話っぽい。
ボクは某ウブカタジャパンの○ブカタさんに教えて頂きましたが、
ちなみにこの排気バルブのスプリングを硬くすると、
排気バルブが開く回転数を遅く出来るので、
サンデーライダーの常用域ではまだ開かないように出来ます。
和田ぽんKX250も他年式の硬いガバナスプリングに交換し、
さらにシムを入れて排気バルブの開くタイミングを遅らせています。
YZ125をエンデューロモデファイする時も、
カントク号のパクリで同様のモデファイをしてます。
RR2TもSTDモデルはマップ切り替えが出来ないから、
コレをやったほうが良さげっすね。
昨年末の成田試乗会の時にこのスプリングを交換した車両にも
乗せてもらったんですが、STDのように「まだ開かないで!」ってトコロで
開かないので、かなり乗りやすくなっていました。
ノーマルSTDでちょっと疲れる…なんて人にはオススメですね。
おっと、今日のネタは納車整備なのでコレ以上はいけねぇ(*`ε´*)ノ(*`ε´*)ノ
本題の納車整備ですwww
まずはステムを分解します。
ご覧の通り、Betaは結構グリスが入ってます、最初から。
ただ、ベアリング内部までしーーーかり浸透してるかというと、、、
マディレースや高圧洗車機やら、過酷な状況にさらされるオフロードバイク的には、
もーちょいしっかりやりたいトコロ…、、、
コレがステム側のベアリング、、、、。
同じ感じっすね。
カワサキよりついてるかなぁ…w
ベッチョリと、、、。
グリスをベアリング内部にしっかり練りこむには、
それなりのコツと手間が必要です。
内部までグッチョリさせた上、さらにこんもりグリスを盛ってます。
グリスはもちろん耐水性、極圧性に優れたオメガグリースを使用。
昔から言ってますが、このグリスはホントに高性能っす。
ちなみにコレはマディ野郎オカニーさんのYZ125を下取りして、
当店再販売する時にバラした様子…。
1年以上過酷な状況にあったハズですが、
まだ内部にはしっかりグリスが残っていますねー、優秀なグリスだ!(*`ε´*)ノ
リアの足回りも万全。
ステム同様、スイングアームのピボットシャフト、
リンクベアリングもしっかりグリスアップします。
あ、写真はもちろんグリスアップ前っすよw
ホイールのカラーも一度外して、、、
TGRのレーシングホイールとか、Betaなど一部外車のホイールは、
ホイールの一部がベアリングにハマりこむ構造なんですが、
ココはしっかり給油してから組み付けないと
後々のベアリング交換の再に苦戦します。
もしくはハブのオイルシールを清掃給油しようとしたら取れない、、、とか、
そーいったトラブルの予防に繋がります。
各部のボルトにはスレッドコンパウンドを大量に塗布して組み直し。
錆びてカジったりするとトンでもない出費になったりもするので、
やはりこの辺は新車時にドレだけしっかりやるか、、、にかかってます。
特にカジる割合が高く、かつカジると被害がデカイのは、
フォークカバーのボルトとか、ポリタンクに埋め込まれているナットとか、、、ですね。
写真保存の関係で写真はいきなりFXになっちゃいましたが、、、w
チェーンアジャスターボルトもスレコン必須のポイントっすね!(*`ε´*)ノ
そしてしっかりしたトルク管理が必要な箇所はもちろんトルクレンチで、、、
特にフォークのマウントボルトやアクスルのピンチボルトとかはさらに重要っすね。
フォーク下側のマウントはメーカーによっては高トルク過ぎる場合もあるので、
ここはメーカーの規定トルクに拘らず臨機応変に、、、。
フォークの動きに直結するボルトですからね。
他、給油する部品は車体の各カプラー部分。
これまた泥水や高圧洗車の餌食になるので、
TOYOTA純正カプラーグリスを塗布して今後の腐食を防いでいます。
キャリパーも分解してモミモミ、、、
必要な場合はリアサスも外してプリロードの調整も行います。
新品サスペンションは装着状態ぶっ叩くってのは気が引けますからねw
コレはオプション部品ですが、、、
こーいった社外のディスクガードなど、
振動はかかるけど細かいボルトで止めてるパーツは、
ボルトが緩みやすい傾向にあります。
他にはラジエターガードとかもそうですね。
部品点数が多いので、どうしてもボルトも多くなります。
こういったトコロはメーカー出荷時に組み立てられていても、
一度分解してネジロックをつけて締め直す、、、
せっかく買ったオプション品が、レース中に消えた…とかは悲しいですからねw
まあ、オフロード走行に各部の緩みはつきものなので、
毎回の増し締め、トルクチェックは必須なんですが、、、、。
そしてコレはあくまでBetaが、、、、
っていうコトではなく、他の外車も、、、
というか、最近では意外と国産車でも多くあるのが、
外そうと思ったらボルトがカジりかけてた…とか。
そのまま無視して着脱を繰り返すといつか本当にカジって大惨事…(;´д` )
今回はタンクの固定ボルトがややナナメに、、、、orz
ネジ山を修正して組みつけようとしましたがボルト位置が合わない、、、微妙にw
合わないモノを無理やり組みつけようとしてナナメった、って感じすかね。
タンク固定用のゴムのダンパー取り付け穴をちょいと加工しまして、、、
ピッタリ難なく入るようになりました。
一応ナナメんないように注意しながらグイっと入れればそのままでも付きますが、
お客様自身が着脱するコトもあるでしょうから、
そんなコツが必要なく着脱できないとね〜www
他には車種それぞれにポイントがあります。
あの車種はこーだからアレが必要…とか、、、、。
Betaはジェネレーターカバーを外してセルモーター部に少量のオイルが必要です。
そんな熱量がかかる場所でもないので、10W40のオイルなら何でも良いんでしょうが、
使うのが極少量ならなおのコト、大したコストの差はないので、
高級オイルに添加剤混ぜたオイルを塗布しておきましょうと、、、、。
エンジン組みつけの際によく使うオイルをブッこんどきました。
まあそういった整備を車種別にあげるとキリないので割愛しますが、
たとえば最近人気のYZ250FXだと、グルッとシリンダーを回るエキパイの、
ジョイントのバンドのボルトが長すぎて、
シリンダーにヒットしかねないほど近づいているので、
ピッタリの長さのボルトに替えときましょう、、、とか。
最近のYAMAHAは絶対にハンドルが右にズレてる…とかw
一昨年くらいからっすかねぇ、、、。
250Xも250FXも450も125も、、、、全部ズレてます。
ハンドルの位置あわせの一番外側の四角の横にポッチがあるんですが、
そのポッチを右のクランプの目盛りに合わせちゃってるんすよね。
そーゆーマニュアルになっちゃってるのか、毎回そうっすw
カワサキでも、、、ちょっとオンロードの話にもなっちゃいますけど、
レーシングスタンドをかけるカラーのネジ穴の塗装が厚すぎて、
最初にタップ立てとかないと塗装の厚みでボルトが渋くてカジるとか、、、
車種によってはスイングアームに水抜き穴あけとかないと水が溜まる…とか、
その車種それぞれに納車整備のポイントがあります。
まあそんなこんなを経て、お客様の快適なオフロードライフが始まるワケっす。
ハナからそこまでバラすので、新車時にカスタムパーツをつける工賃も
割安になるものも多いというのも利点っすね。
この車両はRR2T250のSTDモデルですが、
Racingにしようか迷ってSTDにして浮いたお金で、
ブレーキ&シフトペダルやハンドガード、デカールキットなどでカスタム。
カッチョよさではRacingにヒケをとらない状態に…!!www
他にも書いたらキリないんですが、
ザックリいうとこんな感じがピットクルー時代の「こだわりPDI」っつ〜、
ピットクルースピリッツを受け継いだの和田屋の納車整備っす〜!!
おしまい。
まあ、オフロード走行に各部の緩みはつきものなので、
毎回の増し締め、トルクチェックは必須なんですが、、、、。
そしてコレはあくまでBetaが、、、、
っていうコトではなく、他の外車も、、、
というか、最近では意外と国産車でも多くあるのが、
外そうと思ったらボルトがカジりかけてた…とか。
そのまま無視して着脱を繰り返すといつか本当にカジって大惨事…(;´д` )
今回はタンクの固定ボルトがややナナメに、、、、orz
ネジ山を修正して組みつけようとしましたがボルト位置が合わない、、、微妙にw
合わないモノを無理やり組みつけようとしてナナメった、って感じすかね。
タンク固定用のゴムのダンパー取り付け穴をちょいと加工しまして、、、
ピッタリ難なく入るようになりました。
一応ナナメんないように注意しながらグイっと入れればそのままでも付きますが、
お客様自身が着脱するコトもあるでしょうから、
そんなコツが必要なく着脱できないとね〜www
他には車種それぞれにポイントがあります。
あの車種はこーだからアレが必要…とか、、、、。
Betaはジェネレーターカバーを外してセルモーター部に少量のオイルが必要です。
そんな熱量がかかる場所でもないので、10W40のオイルなら何でも良いんでしょうが、
使うのが極少量ならなおのコト、大したコストの差はないので、
高級オイルに添加剤混ぜたオイルを塗布しておきましょうと、、、、。
エンジン組みつけの際によく使うオイルをブッこんどきました。
まあそういった整備を車種別にあげるとキリないので割愛しますが、
たとえば最近人気のYZ250FXだと、グルッとシリンダーを回るエキパイの、
ジョイントのバンドのボルトが長すぎて、
シリンダーにヒットしかねないほど近づいているので、
ピッタリの長さのボルトに替えときましょう、、、とか。
最近のYAMAHAは絶対にハンドルが右にズレてる…とかw
一昨年くらいからっすかねぇ、、、。
250Xも250FXも450も125も、、、、全部ズレてます。
ハンドルの位置あわせの一番外側の四角の横にポッチがあるんですが、
そのポッチを右のクランプの目盛りに合わせちゃってるんすよね。
そーゆーマニュアルになっちゃってるのか、毎回そうっすw
カワサキでも、、、ちょっとオンロードの話にもなっちゃいますけど、
レーシングスタンドをかけるカラーのネジ穴の塗装が厚すぎて、
最初にタップ立てとかないと塗装の厚みでボルトが渋くてカジるとか、、、
車種によってはスイングアームに水抜き穴あけとかないと水が溜まる…とか、
その車種それぞれに納車整備のポイントがあります。
まあそんなこんなを経て、お客様の快適なオフロードライフが始まるワケっす。
ハナからそこまでバラすので、新車時にカスタムパーツをつける工賃も
割安になるものも多いというのも利点っすね。
この車両はRR2T250のSTDモデルですが、
Racingにしようか迷ってSTDにして浮いたお金で、
ブレーキ&シフトペダルやハンドガード、デカールキットなどでカスタム。
カッチョよさではRacingにヒケをとらない状態に…!!www
他にも書いたらキリないんですが、
ザックリいうとこんな感じがピットクルー時代の「こだわりPDI」っつ〜、
ピットクルースピリッツを受け継いだの和田屋の納車整備っす〜!!
おしまい。
ピットクルーさん時代からブログを愛読してます。
お近くだったら是非お店に通いたいと思いつつ、残念ながら遠方在住なので、涙を飲んでます。
その分、ブログをいつも楽しみにしてますよ。
さて、YAMAHAのハンドルがズレてる件、私もホント偶然に今日知ったのですが、こんな事情もあるようです。
http://blog.livedoor.jp/el_cajon/archives/4966271.html
納車されるまでイロイロあるんですね!
いつも丁寧な整備ありがとうございますm(_ _)m
へー、なるほどですねー。
まー、まともなバイク屋が納車整備してれば気付く点なので、オフセットしてても実際ユーザーにそのまま渡ることはあまりないでしょうしね〜。
なるほどですw
まあなんて自画自賛w
もうマシンでの良い訳は出来ないからねー(*`▽´*)
阿蘇、共に頑張りませう!!(*`ε´*)ノ
きっちりメーカーに言っておかないとユーザー、ショップ、メーカー共に損な話にしかならんですよ?。
もちろん不具合や不良箇所は都度メーカーに報告してますよー。